友禅染の制作工程


弊社では、昔ながらの手描き友禅による
着物をおつくりしております。
京手描き友禅 をつくるには
 
 
まず、『どんな柄にするのか?』
 
これを決めなくてはなりません。
 
 
以前に当店で作らせていただいた、
『鳥獣戯画』の例を用いてご紹介します♪
↑ユニークな柄ですよね?笑
でも、オリジナルだからこそ
こういった柄もおつくりする事が可能です♪

 

 

 

 

(※その時の絵です)

 

まず柄を決め、その絵を描いたものを見ていただき

実際の絵の雰囲気を確認していただきます。

 

そして、
模様と色彩の配置やバランスを考え
意匠図案を考案します。

 

↑まずは柄の配置を決め

 

 

 

↑柄を紙に直接描いていきます

 

 

(※下絵は、
写真のように『紙に描く』場合と
『着物の白生地に直接描く』場合があります。)
 
 
手描きで直接生地に下絵を描く
ことで、複製を防ぐ効果もあります。
 
手描きの着物が、それぞれ『一枚物』だと言われることの所以です
(※人間が手で描いたものは、100%同じようには描けないからです。)
 
 
こから第一歩がスタートします。
この後、この意匠図案にもとづいて、
仮絵羽された白生地(着物の形に仮縫いしたもの)に、
青花液で模様を描いていきます。
この工程を下絵』と呼んでいます
この後、
糊置(下絵にそって糸目糊を置く)の作業へと進みます。
 
 
 

 

この糸目糊で真糊を用いて作る友禅を
真糊糸目友禅とよんでいます。
 
●真糊とは・・
もち米とぬかを混ぜ合わせて蒸したものに
かんすい(石灰を水で溶いたもの)を入れて
粘りをつけたもので、
スオウの木の皮を混ぜて赤色にするものが
真糊糸目友禅では主流とされています。
 
●糸目とは・・
 
真糊を用いて、柄の輪郭に沿って線をひいたもの。
柄に色を付ける際に各柄の色と色が混ざらないよう
防染のためにひく線の事です。
これらの技法が江戸時代にできたことで
『友禅染』という技法ができあがりました。
 

まとめ


 
京友禅は制作工程だけで約12~18工程以上に分かれており、
それぞれの工程・各技術ごとに専門の職人が携わっております。
 
それぞれの高度な技術の集大成として 
一枚の着物が作られているんですね。
 
きものや棗ではこれからも
そんな友禅にこだわって、
着物づくりを邁進いたします。

 


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